【眠くないので・3】顔見知りは嫌

管巻き

子供は、来た当初は小学校の低学年ぐらいだったから、もう高学年、母ちゃんの仕事も理解し始めた頃だろう。ぐれ始めかな?まあ、こう言う家でぐれても、それは親のせいであって、仕方ない、と言う同情は湧く。

それは良いにしても、どこだろうな、母ちゃんの職場は。久米かなあ。いやね、もし店で会っていたら最低だな、と思って。最近は全く行ってないけど、松山やら久米やら、有名所ならば知らない所の方が少ないぐらいだし、変な接点が出来ていたら困るなあ、と。

上階の母ちゃん、音だけでその生活パターンはこっちは把握出来ているけど、会った事はないんで、顔は知らない。余りにも明け方にうるさいんで苦情でも言おうかと思ったけど、会って顔見て、「あ、御久し振りです、どうも」とかなったら、ねえ?

なんで、苦情を言うのはやめ。明け方に帰って来ると、うるせえな、ってよりも、大変だねえ、と言う同情の方が強い。ベランダを見るといつもいつも大量の洗濯物が干してあるし、頑張ってるなあ、と。

ストーカーじゃねえぜ。知りたくもない情報を上階の人間が勝手に垂れ流して来るだけだ、その騒音で。こっちは迷惑している。でも、同情もせざるを得ないと言う、この板挟み的な感覚。どっちかと言うと応援しているよ、頑張れ母ちゃん!

(続)


兵器には研ぎ澄まされた美がある。

目的の為だけに作られたものは美しい。

これ、当たらないとか言われているけど、大丈夫だよな?

当たらずとも、ベストを尽くしているならば致し方なし。

コメント

  1. よしみ より:

    面白い話ですね。
    いろんな形の発展がありえそうで楽しみです。

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