【みよし・8】鳩親父の家がない

管巻き

俺が「みよし」に通わなくなってから数年後、鳩親父の家が火事になった。放火された、ってんではなかったはず。ぼろい家だったし、ちょっとした火の不始末でも、火の回りが早かったんだろう。

残念ながら、延焼する事もなく、「みよし」は生き残った。さて、邪魔者は消えたが、どうなる?

って思っていたら、鳩親父は無事だったようで、しかも、きっちり火災保険に入っていたのか自販機で稼いだ金をこつこつと貯めていたのか知らんが、結構立派な家になって復活した。やるね、鳩親父。

鳩は、火事で皆丸焼けになったのか知らんが、もうこの家に近寄る事はなくなった。火事の御陰で、この辺一帯、綺麗になったね、怪我の功名。鳩親父としては、可愛がっていた鳩たちが来なくなってしまって残念だろうが、周囲の人は大喜びだ。

この記事を書くにあたって今ストリートビューを見たのだけれど、鳩親父の家がない!死んで、遺族が撤去してしまったか。せっかく新しい建物にしたんだから、そんなすぐに取り壊す事もねえのに。

いや、借家にするのも無理か。パチ屋に囲まれた家に住もうと言う奇特な奴が鳩親父以外にいるはずもねえしな。

(続)


今度来る時は泊まってみよう。

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