【英会話は不要・18】ヒエロス

管巻き
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ヒエログリフ・ヒエラティック、最初の「ヒエロ」が同じだな。後者は「ヒエラ」だけど、「ロ」も「ラ」も母音の違い、子音の「r」は同じだから、こう言うのは、同じ、と思って良い。この辺はアバウトに、緩く、適当に考える。

言語なんて人間が作り出した物、だいぶ適当よ。言語学って、この辺の、勘みたいな感性も重要と聞いた。古代の未解読の文字を解読しようとした時、コンピューターで分析してもなかなか難しくて、こう言う「なんかこの文字とこの文字、似たような形をしている?」とか、って気付きの方が重要とか。更には、現地に行って生活体験をする事で感じ取れる所からヒントを得られたり、とかも。気候や環境が言葉を生み出している部分はあるから。

解読したシャンポリオンは、言語学の天才、と言われる人物で、16歳までに12か国語以上の言語を習得していたと言われる。彼の場合は、ロゼッタ=ストーンを直接見ていなくて、その石版のコピーから解読に成功した。まあ、天才なんで、感性がちょっと違うか。それに、これだけの数の言語を習得していたから、それらの知識を有機的に生かせたのだろう。

元の話に。「ヒエログリフ」「ヒエラティック」、音が似ているのは何か関連があるだろう。「神」聖文字・「神」官文字、と訳されているから、簡単。ギリシア語でhieros「ヒエロス=神聖な」と言う意味だ。

ヒエラルキーって言葉はもう日本語でも普通に聞く。英語でhierarchyは「ハイアラーキー」って発音に近いが、これも「ヒエロス」から。

「ヒエロス(聖なる)」+「アーキー(-archy=支配・統治・政体)」で、「ヒエラルキー=聖なる階級」。これは、「キリスト教のピラミッド型の聖職者階級制度」から来ている。それが現在では、聖職者に限らず使われるようになって、単に「ピラミッド型の階層」みたいな意味。

(続)


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久米島の古民家。入場には金が掛かるので、外から撮った。

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