【和食40】ノン・ルフールマン原則

旧コラム

ミャンマーは、こいつらはバングラデシュからの不法移民、と言うスタンス。だから、国民として認めていないので、選挙権も何もない。迫害、虐殺、人身売買も行われているようだ。

ロヒンギャは当然逃げ出すのだが、隣のバングラデシュも最貧国、移住したところで余り変わらん。近隣のインドはヒンドゥー教国、タイは仏教国、同じように迫害を受ける可能性がある。

インド、タイも、宗教が違う、トラブルの原因となり兼ねないロヒンギャ難民は、受け入れ拒否。マレーシア、インドネシアはイスラム教国だが、そこまでの経済的余裕もないので、やはり難民が大挙して押し寄せて来ると困るから、拒否。

結果、ロヒンギャ難民は、ミャンマーを逃げ出したは良いが、受け入れ先が無く、船で海上を漂うことに。移民、難民の受け入れを拒否するということは、こういうことだ。

ノン・ルフールマン原則ってのがあるんだけどね。Non-refoulement、フランス語で「ルフールマン」ってのは「押し返すこと」の意。つまり、難民を、追放したり、迫害の恐れのある本国に強制送還することは、国際法上、禁止されている。

だが、難民を受け入れたくない各国は、「あれは難民ではない、不法移民だ」というスタンスを取ることで、この原則に従わない。残念なことに、ノーベル平和賞、アウンサンスーチーですらも、ね。

(続)

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