「和牛」とは

旧コラム
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「国産牛」と「和牛」は別、の続き。

「外国産和牛」はまず日本に入って来ないらしいので、スーパーで見る肉は残りの3つ。「外国産外国種」は安いしすぐわかる。だが、「国産」としか書いていないのは「国産外国種」である可能性が高い。「和牛」ではない、と言うこと。

「和牛」は高いしブランドなので、「和牛」であることを当然アピールするはずだ。とすれば、ただの「国産牛」とあるならば、「和牛」ではなく「国産外国種」だろう。「国産牛」と「和牛」、ちゃんと見分ける必要がある。ま、値段でわかるけどね。

「和牛」と言うのは、開国前の明治以前から日本にいた、日本在来の牛の血を引くもの。ただ、純粋な「和牛」はほとんどいない。残っているのは、鹿児島県の「口之島牛」と山口県の「見島牛」だけ。後者は天然記念物。

萩市の北にある僻地、見島は一度行ったことがあり、牛も見て来た。外見は普通、肉は食っていない。見島牛は年間12頭程度の出荷の超高級肉で、地元の政治家、安倍総理などに出すものだから、俺が食える機会は訪れないだろう。

なので、市場で出回っている「和牛」は純粋な和牛ではなく、外国種と交配させて改良をしている。それでも明治以前から日本にいた牛の血統なので、「和牛」と表示される。

更に、「和牛」は4つに分かれ、「黒毛和種」「褐毛(あかげ)和種」「日本短角種」「無角和種」。だが、流通している肉のほとんどは「黒毛和種」。黒島、多良間島にいたのも全部黒かった。

(続)

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