トゥブリ

旧コラム

°、の続き。

この「トゥブリ」が多数記されているから、御陰でガイドマップは見辛くてかなわん。何故こんなことになっているかと言うと、この島が楕円形で方角を見失いやすく、しかも大部分が非常に似た風景になっているから。

この島では大抵の海岸が、環礁で囲まれた遠浅の海が見えるだけ。北の沖合いには水納島が見えるが、他の方角では島も目立つ岩もない。内陸部はと言えば、集落以外は砂糖黍畑と牧場ばかりの同じ風景。

つまり、特徴がどの場所も薄いので、名前を付けなければ区別がつかない。だから、海への出入り口「トゥブリ」に名前を付けることで、方角を把握しているのだと思われる。

実際車で走ったが、迷う。海岸線は港と空港が目印になるからまだ良いが、中央部は砂糖黍畑のみなので、島の集落近くにある二基の電波塔が頼り。携帯のナビがあれば大丈夫だが、ドコモは電波が入り辛かったようなので注意。

ついでに、多良間村のもう一つの島、水納島について。ここは小さい島で、現在の住民は一家族2人のみ。昔は200人以上住んでいたようだが、台風の被害が大きい為、宮古島へ計画移民された。

生活条件は厳しく、電気、電話は通っているが、水源は貯めた雨水に頼る。多良間と同様平坦で、最高標高は14mしかなく、1771年の明和の大津波では住民のほとんどが流された。

(続)

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