海神

旧コラム

前の続き。

シーサーが二体置いてあるところの景色は最高だった。高台から眺める広々とした遠浅の海。これほど視界が開けているのもなかなかない。しかし、誰とも会わないな。車とすらすれ違わない。島の西側は実に静かで良い。

使われている気配がない田名漁港から島を横断して東側へ。喉が渇いた。西側には自販機なぞ一切ないから、サイクリングの際は飲み物は持って行くべきだ、失敗した。それに、昨日は田名の集落は通っただけで見ていないし。

湧水やら上流から引いた水道やら、集落の細い道路を走ってみたが、特になし。一応、この田名には伝統的祭祀が多く、民俗学の宝庫らしい。日程を見ると月1以上で祭りがある。中でも海神(うんじゃみ)祭が最重要とか。

うーん、海神、32ゲームバージョンの裏しか知らんね。告知音は「ぴゅいぴゅい」と「おりゃー」だったか。調べたら、これのメーカー、元はエイペックスって名前だが、その後、トリビーに変わって、結局2013年7月末で潰れたんだな。

じゃあ、もうあの海人系の「ぴゅい」の告知音は聞けんのか、残念。浦添のG1が昔、ハナなどの告知音にこの「ぴゅい」を使っていたが、今はどうだろう。いかんいかん、旅行記なのに何の話を書いてんだ。ジャンキーと思われる。

田名から南下して、港のある前泊の集落に。ここは明治の廃藩置県後、琉球王府の元士族たちが自立を求めて移住してできた集落、ということだ。比較的新しい集落だが、現在では中心地で、一番栄えている。

(続)

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