職業に貴賤はない

旧コラム

一次産業が一番、の続き。

俺にとって尊敬できる職業というのは一次産業だけ。俺が飢え死にせず生きているのは彼らの御陰だからだ。他のものは対価で金を払っているのだから、感謝も糞もない。食い物だけは、金で売ってくれなくなったら、そこで終わり。

他のものは、売ってくれなくても死にはしない。だが、食い物を売って貰えなくなれば、遅かれ早かれ死ぬ。その点で、一次産業で働いている人間には感謝の気持ちは絶対に持たなければならないと思っている。

低俗に言えば、サービス業の人間には「死ね!」と暴言を吐いて「お前にはもう何も売らん!」と返されても、「うるせー!ばーか!」と言えるけど、農家の人間には「食べ物を恵んで下さい・・・」となる。

農業のノウハウもなく釣りも狩猟も出来ない俺が、金で食い物を買えなくなれば、どれほど生きられるかわからん。そういう点で、食い物が金で買えるのは農家などの御陰なのだから、これにはいくら感謝してもし足りない。

逆に言えば、農業など以外は、特に必要もない卑賤な職業ということになる。どれも横並び、そこに大差はない。だから、それらの職業に貴賤の差はない。政治家、軍人、警察、土方、娼婦、役者に作家、パチプですら、全部同じだ。

どんな職業も、一次産業によって生かされている、この認識が大事。人間が、学問、スポーツ、将棋、演劇、小説、漫画、こんなものに打ち込めるのは、彼らの存在があってのこと。

(続)

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