日本的風景

旧コラム

マテリヤの滝、の続き。

この滝と清流は良かったな。水の色と森の静けさ、せせらぎの音が素晴らしい。駐車場からもちょっと階段を歩くだけで見られる。沖縄だと、比治大滝の雰囲気に近く、それがお手軽に味わえる。

大和村は村なので、小さな集落が多い。ビーチではなく、「浜」。ヒエン浜も素朴な海岸だ。徳浜の断崖は崖に蘇鉄群落、眼下には珊瑚礁。下で泳いでみたいが、ちょっと無理か。人の手が入らないからこそ自然が残されているのだろう。

宇検村に入る。幹線道路を外れて行った船越海岸は小さな海岸。おっさんが一人、テントを持って来て昼寝していた。地元の人だろう。こういう昼休みは羨ましい。都会だと、公園脇に営業車を止めて車で居眠りがせいぜいだ。

この周辺は枝手久島という無人島に囲まれた内海になっている。焼内(やきうち)湾というが、海が穏やかだから、真珠や車海老の養殖が盛ん。瀬戸内海的な日本の風景。

幹線道路を外れて、タエン浜と屋鈍海岸を見る。どちらも多少家族連れが泳いではいたが、天候のせいか波はやや荒かった。調べてみると、どちらの浜も珊瑚や魚は豊富なようだ。泳いでみるべきだったか。

ただ、屋鈍まで行ったら後は同じ道を引き返さなければならない。どうせ海岸沿いを一周できるだろうと高を括っていたから、これには参った。道はあることはあるのだが、舗装されていない、がたがたの山道。

(続)

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