フィールドワークの賜物

旧コラム

前の続き。

最近、大学の文系学部を減らそうという動きがあるが、俺は大賛成。無駄な学部、多過ぎるからな。それに、全然文系は勉強しない。この俺がいい例だ。大学で何もやっていないからな。それなのに22単位、何故か取れてしまう謎。

大学の話はまたにしよう、言いたいことは山ほどあるので。で、哲学、このように俺は毛嫌いしている分野なのだが、なぜ構造主義に興味を持ったか、それはレヴィ=ストロースが純粋な哲学者ではなく、人類学者であったからだ。

人類学の基本はフィールドワーク。レヴィ=ストロース自身、南米のアマゾンや北米のネイティブアメリカンなどの様々な原住民の部族と長い共同生活を行って、それを地道に研究した。

かなり苦労したみたいだね、その辺は『悲しき熱帯』に書いてある。俺は斜め読みしただけだが。つまり、構造主義ってのはフィールドワークの賜物だ。現実を直視している。だから他の哲学とは説得力が全然違う。

研究室でだらだらぼけーっと、ごろごろしながら思索した哲学とはその根源が別物。非常に科学的、と言える。それに、レヴィ=ストロースはサルトルとの論争に勝った、と評価されているのも良い。

俺のサルトルの評価は、たかが小説家、劇作家風情が、自分で勝手に理論をぶちあげて、マルクス主義に傾倒して共産主義的政治活動を行った糞みたいな人間、ってところ。

(続)

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