戦国武将は偉大か?

旧コラム

前の続き。

まだ歴史としては早い、ということなんだろう。実在の人物を扱う場合、存命中であれば本人、そうでなくとも、その子、孫などの許可も必要になるだろうしね。

ってことで、扱っている時代にはかなり偏りがある。やっぱりドラマにするには時代が動いた時、つまり戦乱の時代が向いているということだな、だから戦国時代が多い。

ただ、ここで問題が発生する。ドラマである以上、主人公と敵がいる。見世物を作るならば、こういうわかりやすい善悪二元論的になってしまうのは仕方がない。そして見ている者はどうしても主人公に肩入れすることになる。

だが、戦国時代の武将というのは善なんだろうか。信長も秀吉も家康も、何人殺したかわからんな。現代的な善悪の価値観を当て嵌めるならば、戦国武将なぞ、皆、悪だ。

つまり、大河ドラマの主人公は大概が殺人者の悪人である、ということになる。現代で言えば、麻原彰晃やビンラディンを主人公にしているようなもの。もしこいつらを主人公にしたドラマを国営放送が流したならば当然非難される。

今のゲームや映画が、派手な殺しのシーンがあるから規制をしなければならない、というなら、大河ドラマの合戦シーンはどうなんだろうか。大河ではないが、水戸黄門などの時代劇はどうなのか。

(続)

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