長期は読める?

旧コラム

個人に業績とか読めるかね?、の続き。

これは詭弁だ。自分が1時間後に生きているかどうか。多分生きているだろう。じゃあ、1週間後は?1年後は?10年後は?スパンが長くなればなるほど、不確定要素が多くなって来て先が読めなくなる、当たり前の話だ。

経済学者の株価予想、大体外れるんだけど、こいつらの言い訳は毎回こうだ。「今年はサブプライム問題で大きく動いて予想が難しかった」「311で波乱の年だった」「リーマンショックは予想外だった」。

長期的視点で考えれば考えるほど、予想ができなくなるのは当たり前なんだよ。世の中何が起こるかわからないのだから。911、311、世界大戦だって、いつ起きるかとかわからん。

経済学者が推すファンダメンタルでの株の売り買い長期投資、これのどこに安全性があるのか。長期なら株価は読める?全く逆だ。長期で物を見る限り、想定外のことが起きる可能性は指数関数的に上がって行く。

明日のことより1週間後のことを読むのが難しいのは当たり前。マックの今の惨状とか、誰が読めたよ?スカイマークの倒産、読んでいた奴いる?

航空会社の場合、優待券目当ての人も多いから、それで長期的スタンスで買っていた奴も多いんじゃないか?こんなのもあっさりと紙屑に。同じような事例はいくらでもあるのに、長期投資が推奨される不思議。

ファンダメンタルで株を弄るということは、経済を読むということに等しい。が、経済は読めない、これはもう常識だ。ノーベル経済学賞を取った人間が株で大儲けしているかというと、そんな話はてんで聞かない。

(続)

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