街が意外に小さい

旧コラム

前の続き。

人口は、宮古島に46000人、橋でつながっている離島を含めた宮古島市全体では52000人。石垣島が47000人、八重山列島全体で52000人なので、ほぼ同じぐらいの人口と言える。

その割りに、宮古島の中心市街地は石垣島に比べてだいぶ小さい。いくつかの要因が考えられるが、一つは地形。山がちな石垣島では、人口、市街地が集中している。平坦な宮古島はそれが散っているからだろう。

もう一つは周辺離島の数。石垣周辺は多くの離島があり、観光資源として客を呼べる。そのため、ホテルの数も多い。が、宮古島は、周辺がほぼ橋でつながっていて、離島が少ない。よって、観光客が少ない為、街も小規模になる。

言い換えると、宮古列島は、観光に、多良間島も含めても3日もあればほぼ回れるが、石垣島は周辺離島を全て見て回るならば1週間はかかる。だから、石垣市に滞在する必要があるので、その分、街の規模も大きい。

宮古島は平坦と書いたが、これが2つの利点を齎している。一つは、景色。川がないので、土が海に流れ込まない。その為、海の透明度が抜群に高い。この色を知ると、沖縄本島ですら薄汚く見える。東京湾とか、肥溜めだ。

もう一つが、ハブ。宮古列島にはハブがいない。平坦な為、かつて島が水没した時に絶滅したと考えられているそうだ。沖縄では、茂みに入っていく時に必ず頭を過ぎる恐怖が、この島ではない。

代わりと言っては何だが、鮫がいる。宮古列島には鮫が多い。かつて、観光の名所砂山ビーチでも、鮫による死亡事故があった。海で遊ぶ際にはくれぐれも御注意を。いや、鮫だったら、いくら注意しても死ぬ時は死ぬな。覚悟の上で。

(続)

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