平和の塔、高月山、稲崎

旧コラム

続き。

座間味島は一周のルートはない。西側を一周は出来るんだけど、東側は一本道で、先まで行ったらUターンするしかない。

今日のうちに西側を一周しておくか、ってことで、出発。宿から結構な坂道を登って、まずは平和の塔。この島も戦争の影響はあったんだね。米軍の沖縄攻略の手始めに攻められたようだ。

山つつじの咲く階段を上がって、慰霊の碑に。何もないところだが、6月23日には人が集まるのだろうな。この島はそれ以前、3月26日に占領されたようだ。日本兵530人、アメリカ兵31人が戦死とのこと。

平和の塔からさらに坂道を登る。高月山展望台に。ここが座間味一の展望かな。海が美しい。島々が見渡せる。町の集落も一望。展望台は数箇所あり、それぞれで景色が異なる。

俺の勝手なイメージだけど、松島みたいな感じ。大小の島々が穏やかな海の上に並ぶ。海の色は沖縄独特ではあるが、全体的な雰囲気としては似ていると思った。

その後、さらに山道を行き、稲崎展望台へ。「いなさき」なんだけど、地図によっては「ンナザチの崎」と記されている。日本にも、「ん」で始まる地名、あったんだねw。世界では、アフリカはチャドの首都「ンジャメナ」が有名だな。 

沖縄特有の、口を開かない発音をすると、「いなさき」の最初の「い」の音が消えて、「(イ)ナザキ」かな。まあ、「ンナザチ」って感じになるのはわかる。

ここからは広い海が一望できるが、ここで鯨の監視をしているってことだ。望遠鏡などを使って発見し、それを無線で観光船に連絡。それによって船から間近で鯨を見られる、ってわけ。

ホエールウォッチングの船、鯨が見られなければ全額返還とか謳っている業者があるけど、こういう裏付けで自信があるからできるんだね。

逆に言うと、船酔いが酷い人は、それなりの道具を持っていけば、ここから船に揺られることもなく鯨を見ることが出来る、ってこと。肉眼ではまず無理だけどね。

(続)

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