甘露を覚えた猿

旧コラム

前の続き。

最近のパチプ、高齢化しているよね。逃げ遅れて、かつ別の道に踏み出せない、時が止まった人間。生きながら、棺桶に片足を入れているようなw。

ネットで見た話だったかな。ボタンを押すと餌が出てくる機械を猿にやらせる。初めはたくさんの餌が出て来て、それで満足に生活できる。餌を取りに行く必要がなくなるわけだね。

が、その後、その餌が出てくる確率を徐々に変えて、だんだんと餌が出て来ないようにする。が、一度味を占めてしまった猿は、低確率で、満足できない程度しか餌が出て来なくなっても、その機械から離れないそうだ。

機械を見限って、諦めて自分で餌を探しに行こう、とはならなくなるとか。慣性の法則、惰性だね。そして、いつかはまた、かつてのようにたくさんの餌が出てくるのではないか、という幻想を抱いたまま、やがて・・・。

30代の人間ならば、それなりの味を知っているはずだよな、この業界にいれば。1000万プレーヤーも珍しくはなかった時代。

「3月はおいしい?ふーん、エナで日当5万ぐらい?あ?フルに打ち切って3万あるかどうか?何やってんだ、お前w?」10年前の俺なら、今の俺にこう言っているだろうねw。

そう、わかってはいるんだよ、頭では。ただ、餌、つまり金、の問題ではないけど。このいくらでも自堕落になれる、束縛されない生活の味が、甘露そのものw。で、それが、新しいことへの活力を奪うというループw。

わかっていながらやめられないなら、ジャンキーと同じw。わずかばかりに残った理性をここに書き留めながらも、それすらも酒で吹き飛ばす、という日々。

さて、諦めの悪い猿は、明日もまた、わずかばかりの餌しか出て来ない機械へと・・・。

(終)

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