ジグマの限界・その1

旧コラム

先月ぐらいからあまり仕事になってない。それは今月に入っても、今のところ変わらず。グランドオープンの週末からは多少ましになるだろうが、それもいつまで続くことやら。

7月から今の店で固定してやってきたけど、この辺が限界かなあ、という気もしている。

沖縄に来て3年経つが、ジグマの時期と放浪の時期が交互にやってくる。どちらかと言うと、店を固定して立ち回っていることが多いんだけど、ジグマスタイルでやるのは、平均するとだいたい3、4ヶ月ぐらいかな。

ジグマってのは、1つの店で固定して立ち回るパチプね。地熊っていう穴熊、文字通り穴で生活する熊、の呼び名から来ているとか。地元で生活する熊のプーさんwってことだ。

で、そのジグマスタイルが長続きしない理由は主に二つで、一つは自重で潰してしまうため。客付きの悪い店なんかだと、俺のような毎日来る輩に抜かれれば、当然閉めざるを得ない。それで結局使えなくなってしまう。

もう一つは、そもそも餌撒きでおいしい期間があるだけで、客がつけばそれ以降は絞りに掛かってくるから。順を追って説明すると、あちこちの店を偵察している段階で、「おっ、この店、あまり客はいないけど、結構頑張っているな」、って気付くところがジグマの前段階。

その後しばらく使っているうちに、こちらも店の癖なんかを把握して楽になって来て、そのまましばらくジグマ生活が続く。だけど、他の客だってあちこちうろうろしているわけだから、出している店にはだんだんと人が集まってくる。

店としては軌道に乗ってきた訳だから、当然ここからが稼ぎ時。少しずつ餌を減らして回収に掛かる。だんだんと客も飛んでいくけど、ある程度の固定客は残る。

そこが安定の状態で、そうなると餌撒きの必要性があまりなくなってくるから、こちらとしてはおいしくなくなる。ここが潮時、ジグマの終わり。次に梃入れをしてくるまでその店は使えなくなってしまう。

(続)

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