20110311・その7

旧コラム

ようやく親父も決断した。沖縄に来るようだ。

家を出て避難所で生活していたが、そんな生活、いつまでも続けるわけには行くはずもない。親も高齢であるし、そんな負担はいつまでも無理だろう。

近くで仮設住宅ができる、という話も聞いたが、現状いつになるかわかったもんじゃない。できたとしても、この混乱がそう簡単に収まるとも思えない。

その点、沖縄は全く普段通り。揺れも津波もなかったのは勿論、原発もないゆえ、そっち関係の混乱もない。となれば、内地が落ち着くまではこちらにいてもらった方がいい。

沖縄は両親にとって不案内な土地ではあるけれども、俺がいることだし、何とかなるだろう。住宅も借りられるように手配したし、家具が揃うまでは親戚の別荘を貸してもらえることにもなった。

問題はこちらに来るまでだが、福島から東京まで出るにも、公共の交通機関はかなり厳しい状況。そこで、東京まで車で出てもらって、手配した沖縄行きのフェリーに乗ってもらうことにした。沖縄は車がないといろいろと不便なので、この方がいいだろう。

ガソリンなんかは、運良く満タンにした後だったようだし、途中で無料の配給ももらえたようで、うまいこといった。

船は俺が今回こっちに来た時に使ったフェリー。3日ほど揺られて着く。乗っちまえば後は暇を潰すだけ。

埼玉の親戚の助けもあって、無事フェリーに乗せてこちらへ到着。船は結構揺れたようだがね。地震だけでなく、船でも揺られるとは、全くもってついてない親だ。こんな子を持ってしまった時点で・・・。って、うるさいわw。

(続)


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