ふげ、おべん・1

これで何の事か分かる奴は、まあ、いまい。俺だって、聞いた時に数度聞き返したからな、この音の羅列を耳にした事が人生で一度もなかった。

おべん、は割とすっきり片付いた。全然すっきりではないけどね、何度かコミュニケーションの齟齬を繰り返した挙句、漸く俺は理解に至ったのだが。外人と話している気分。eloquent、の訳語。「雄弁な」。これが、おべんの正体。

分かるか、っての。これを言うのがもうどうしようもないのなら、まあ今更、何だけど、それが全然違うんだなあ、寧ろかなり優秀、理系としては。この島ではトップレベルだろう。

しかも、自信満々に言うから困る。少しは自信なさ気なら、俺も、もしからしたら勘違いしているのかも、と色々と思考してフォロー出来るのだが。

何の曇りの一点もなく堂々と「おべん!」って言われると、????、4つじゃ聞かねえよ、このクエスチョンマーク、完全にフリーズする、こっちも。

この時は、数度遣り取りして、漸く俺の思考が彼女に追い付いた。余りに先を行き過ぎだよ、多分、俺の知っている世界はもうとっくに終わっていたんだろうな、今は猿の惑星にいる、寧ろ、俺が間違っているんだ。

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