天和・7

当時はまだ携帯も普及していなかったからなあ。今だったら写真を撮りまくってネットに上げていただろう。もし雀荘で天和を上がったら、多分店内全員にコーヒーを奢らなきゃならん。食らった側とはいえ、実に良い物を見た。その時に俺の家にいた奴でこれを忘れている奴はいまい。

この天和、俺の振り込みみたいな面もある。奴の積み込みを見逃しておけば起きなかったかも知れない。俺がぶち壊してやり直させたのが運の尽き。不正を止めると言う正しい事をしたのに。世の中、どう転ぶか分からんな。

天和、上がった奴は勿論、見た事がある奴すら極々少数だろう。他にも沢山出辛い役満はあるけど、それらは全て、多少なりとも己の腕が関わって来る所が、天和とは違う。そこに至るまでに、考えた打ち筋も必要だから。

だが、天和は完全に運任せ。計算した事はないけど、どんなもんなんだろうね、この確率。調べたら、33万分の1だってよ。自分が上がる為には、半荘1回で親が3(連荘の可能性込みだろう)と計算しても、毎日5半荘で61年に一度。上がられるのを含めても15年に一度。by wikipedia。毎日5半荘とか廃人レベル。

これだけで我らの学生生活には価値があったと言えるな。やべー、自慢したくねー、こんな物を上がったデブや目にしてしまった俺らは、それなりの試行回数を積んでいる事は間違いない訳でよ。

天の和、まあそうだな、これが発生した際には勝ち負けを度外視して皆で大喜びが出来る、そう言う点では、天から与えられた和の世界と言えるかも知れない。だが、これを目にする事がない人生の方が優れている様な気はしなくもない。

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岩の手触りも良い。

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