牛と山羊

旧コラム

多良間着、の続き。

川がないので、昔は井戸や雨水に頼っていたようだ。人口は1200人、主要産業は農業と牧畜。漁業は盛んではない。農業は砂糖黍、牧畜は肉牛の育成と出荷。後者は特に宮古牛として、近年力が入れられている。

牛の競りがある毎月19日には船に運航の変更や欠航があり、村営の宿泊施設「夢パティオたらま」が使用出来なくなったりするので注意。この島は近年まで観光に力を入れて来なかったので、宿泊施設は多くはない。

「日本で最も美しい村連合」、と言う、全く話題にもなっていない非常に下らないNPO法人に加盟して観光にも力を入れようとしてはいるが、方向性を間違っていると感じる。そんなことよりまず、交通や宿泊施設などの利便性だろう。

自然と言う面では、観光地化されていなかった為、海と海洋生物が多様なのは勿論、様々な植物、虫、蝶、鳥が見られる。宮古列島全島がそうだが、平坦な島なのでハブはいない。

名産品としては、黒糖、山羊料理。特に山羊は、沖縄本島では「ヒージャー」と呼び、塩味の汁で食すのに対し、多良間島では「ピンダ」と呼び、味噌汁で食すという違いがある。山羊料理は島の居酒屋にはなかったので食えなかった。

山羊は、闘牛ならぬ闘山羊「ピンダアース」としても観光利用されているが、これは村興しとして2010年から始まったもので、島の山羊ではなく外来種を戦わせている。伝統的行事ではない。

(続)

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