いへやの塔

旧コラム

前の続き。

時間は16時、ちょっと早いが宿へ帰ってシャワーを浴びて、前泊の集落を散策。結構立派な村役場を見て、ちょうど隣の中学校が下校時間で、離島では良くあることだが、会う生徒皆に挨拶されながら、丘の方へ。

そこにある「いへやの塔」を見る。ここにはこの島出身の明治以後の戦没者が祀られている。太平洋戦争だけでなく、日清、日露、第一次も、というのが変わっているな。これも先ほど述べた「日本」という意識が働いているのだと思う。

多くの沖縄の戦跡、慰霊の塔は、太平洋戦争の戦没者のみを祀っている。ある意味で完全に被害者意識だけで、それ以前の勝った戦争である日清、日露、第一次については触れてもいない。

その点、この伊平屋は立派だ。勝利した戦争であれ、犠牲者はいる。どの戦争も同じ、戦没者は戦没者として祀ろう、という意識が素晴らしい。沖縄の他の塔も、この姿勢は見習って欲しいものだ。

さて、17時、ぼちぼち居酒屋も開く時間。1軒目「ドライブイン伊平屋」、昼間は食堂、夜は食堂兼居酒屋。チャリで1日走ったし、ビールが旨い。つまみはあまりなく、伊平屋うどんってのが気になったので、それを。

水雲を練りこんだ麺で、ざるで食う。この麺が手打ちで水分が多くてつるつるしていて腰もあって旨い。これだったら、同様の伊平屋そばってのもランチで食ってみるべきだったな、失敗した。

(続)

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