蒸留酒に糖分はない

旧コラム

前の続き。

よって、黒糖焼酎とラムの違いは、米麹。ラム酒は、糖蜜という白砂糖を作る際の副産物を発酵して作る。麹は使わない。スパイスを加えたりもする。ラムの多くはカリブ海の諸国で作られている。

ラムは日本でも作っていて徳之島、南大東島(コルコルが有名)、名護のヘリオス酒造、伊江島(イエラム)などでも。他に、小笠原諸島、高知、静岡、滋賀でも作っているようだ。

ラムに似た酒として、ブラジルのカシャッサというのがあるが、これは砂糖黍の搾り汁をそのまま発酵させる点が違う。ただ、一般的にはラムの一つとして分類される。

黒糖焼酎は種類が多く、味も結構違う。銘柄を味比べしてみるのも面白い。今回奄美でいろいろな種類のものを飲んでみたが、奥が深いな、と感じた。飲みやすいものから後味が残るものまで。俺は「高倉」「長雲」が気に入った。

焼酎は蒸留酒なので、当然糖分は無し。「黒糖」って名前から、糖分が高く太りやすい、なんてイメージを持たれているようで、その払拭にメーカーも躍起になっている。

醸造酒であるビールやワイン、日本酒などは糖分が含まれているから、これらは太りやすい。蒸留酒である焼酎、泡盛、ウィスキー、ブランデー、ウォッカなどには糖分は含まれていない。

(続)

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