旧コラム

前の続き。

大潮(おおしお)というのは一日の干潮満潮時の差が最も大きくなる日。干潮時は非常に海面が下がり、満潮時には大きく上がる。干潮、満潮は基本的には一日に二度訪れる。

時刻と干満周期の差(平均約12時間25分)の為に、干満の差が一日50分ずつ遅れていくので、日によっては干潮や満潮が一日のうちに一度しかないこともあるが、そういう日は年に数回程度。

大潮の逆が小潮(こしお)で、干潮時と満潮時で海面の差が小さい。中潮(ちゅうしお、なかしお)はその中間だ。沖縄では大潮時は満潮時と干潮時の海面差が約2m。小潮時は70cm程度。

この差の大きさは、月の満ち欠けとの基本理論に拠れば、赤道に近い低緯度ほど大きくなり、極に近い高緯度ほど小さくなる。だが、現実にはもっと複雑で、緯度以外に、海流や地形によりも変わる、ということだ。

月の満ち欠けにより、新月時に大潮、そこから、中潮を経て、上弦の月の時に小潮、再び中潮を経て、満月時に大潮となる。簡単には、新月、満月が大潮、上弦の月と下弦の月の半月時が小潮と覚えておけば良いだろう。

因みに、大潮や中潮ってのは定義により変わる。だから、大潮の初日が、気象庁は大潮でも、他の新聞などでは中潮だったり、海面の高さの数値にもずれがある。小潮から次の中潮の間を長潮とか若潮とか呼んだりもする。

(続)

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