給料日前の妖怪・その2

大体、そこまで金がないならパチ屋にいるべきではない。さっさと帰れ。教育的観点からも、コインに替えてやることは間違っている。

それに、一度話し込んでしまうと、こういうのは馴れ馴れしく次からも近寄って来る。このあたりを考慮して、即断った。が、その後、箱を持っているジジイのところに行って、また交渉。で、結局交換して貰ったようだ。

そのコインも使い切って、当たらず。あーあ、これで財布には100円も残っていないな。さすがに帰るか?いやいや、それが出来たら小銭を人様に頼んでまでコインに替える訳がねえわな。案の定、帰らねえよ。

未練がましく、通路をうろうろ。当たった台に行っては、打っている奴に何か話し掛けている。金の無心してんじゃねぇだろうな、おい。俺には、当たっても近寄って来ない。一発目で即撥ねつけた甲斐があったな。

打ちながら、「どうしようもねぇな、このババア、さっさと帰ってくれねえかな」、なんて思いながら打っていたのだが、ふと、先ほどの状況がフラッシュバックした。

先に書いた、カードをなくしたジジイ、思い当たる節があったのか、まず、このババアの台に行って、何か話していた。今思うに、多分、「このカードはあなたのですか?」だったんじゃねえのか?

で、ババアが店員を指す。おそらく、「自分の」と答えて、「知らんから店員に聞け」とアドバイスをしたはず。で、ジジイは店員の方へ行った。

(続)

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