味覚論・その4・味覚なぞ、所詮慣れ

旧コラム

とある都内の高級親子丼屋にて。初めて食って、ああ、普通だな、って感想しかなかった。それなりに値段はするんだけどね。これを一緒に食いに行った奴らに言ったら、そいつらから馬鹿にされることw。「味障」とか、もう散々w。

俺が、「牛丼と変わらん」って言い方をしたのも火に油だったかなw。でもね、本当にそうとしか思わなかった。そもそも親子丼自体が俺は大して好きでもない。鳥肉が塊になっている分だけ、固いんだよね。それに比べりゃ、牛丼なんて、薄っぺらいから、実に食いやすい。

それに、つゆの味が売りとかw。つゆをつけたら、安い肉を使ったってそう変わらなくなるだろうよ。つーか、その親子丼、1500円ぐらいするんだぜ?

さっきのグラフじゃねぇけど、牛丼を300円として、5倍の価値があるのか?ってなるわな。カロリーって面ではどっちも変わらねぇんだから、後は精神的満足度、ってことになるわけだが、そんなの個人個人の好き嫌いの問題。

何でこの多様性を認められんかね?結局、権威に媚びているだけw。値段がするものはうまいだろう、って思考停止しているだけなんだよね。

だいたい、味覚なんざ、基本慣れ。そうでもなければ、世界各国これだけ違う料理を食ってないわ。それぞれの地域それぞれの味があるのは、人間の味覚は慣れ次第、ってことを証明している。

例えば、俺は沖縄に来た当初、こっちでメジャーな食い物、「ポークランチョンミート」が大嫌いだった。やたら油があって、塩味の濃い、コンビーフに近い肉。これは勘弁、って思っていたんだが、こっちのおにぎりって、だいたいこれ。

よって、パチ屋で食う分には他の選択肢がない。渋々食っていたんだが、いつの間にか何でもなくなって、今じゃ当たり前に食っている。

アレルギーとかは別にして、結局こんなもんなんだよね、人間の味覚なんざ。いくらでも慣れで変わりうる。だから、人の味覚に文句をつける奴は、それが絶対と思い込んでいるだけの憐れな奴だ。

(続)

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