【IPA・2】常温の酒は嫌い

管巻き

ラガーはすっきり軽めの味なので、きんきんに冷やしてぐびぐびやるのに向いているのに対し、エールは重い濃い味なので、余り冷やし過ぎずに、その複雑な味をゆっくり味わうのが良い、と言われている。

あ?そんな上品な飲み方出来てりゃ、こんな泥酔の毎日を送ってはいないぜ。うるせー、エールだって、きんきんに冷やしてぐびぐびやらせろ。いいんだよ、食事なんて自分の好きにすりゃあよ。

ワイン通を気取っている奴がいけ好かないと感じるのは、この辺。肉料理には赤だの魚料理には白だの、赤は底の深い大きなグラスで香りをだの、白は細い量の入らないグラスで温くなりにくい様にだの、細々細々うざうざしい。度量が狭い。俺の好きに飲ませろ。

大体、俺は常温の酒が嫌いなんだ。ビールでも日本酒でもウィスキーでも赤ワインでも。赤ワインの冷やした物も置いとけ、ってんだ。

白じゃなくて赤が飲みてえなあ、って気分の時もある。白ばっかりでも飽きるし、赤の味自体は嫌いではないので。だが、冷えた赤が飲みたいのであって、常温は勘弁。氷を入れたら味が薄まるし、ワインクーラーを使うならボトルで頼まないとならんから、一人飲みだとちょっと厳しい。

冷えた赤ワインは、大概店にはない。だから赤ワインを飲みたくても頼めないことも多い。でも、冷蔵庫がない店なんてないんだし、白ワインは冷やしているのが普通なんだから、赤ワインも数本ぐらい冷やしておいてくれても良いのになあ。

ヨーロッパの気候なら常温の酒でも良いかも知れんよ。が、ここは日本だぜ?しかもこの地は沖縄。温い酒なんざ飲めるかってんだ。

ヨーロッパにかぶれて、赤ワインは常温って固定観念に縛られている、恥ずかしいことよ。日本の気候で日本人相手に商売をするんだから、そんなルールにこだわる必要はない。

(続)


服を着せられて、暑そうな犬。

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