歴史小説・1

管巻き

昔から読むのを避けていた。中学の頃に、吉川英治だとか司馬遼太郎だとかが流行っていた時でも、一切読まなかった。その当時はなんか漠然とした抵抗感があった。いや、只流行りに乗りたくないってだけだったかも。

今ははっきりと根拠が言える。歴史小説って、現代の価値観で、作者の勝手な思い込みで、脚色している。そこが嫌。それを本物の歴史と勘違いしてしまうのも恐ろしい。

幾ら有名所の作家だって、信長と会った訳じゃあねえ。資料を見て、勝手に自分の想像力でその資料間の穴埋めをして、後は現代の価値観に合わせて受ける様に書いている。飽く迄もファンタジー。

戦が頻繁に行われていた時代、命なぞ鴻毛よりも軽かった筈で、身分階級も普通の時代、差別だって腐る程あっただろうし、女は黙って子供を産んでりゃ良かっただろうし、そう言う所に善悪を持ち出してくるのが嫌。

ま、歴史に興味を持ち始める切欠は、俺らの世代なんて、皆ゲームが元。三国志だの信長の野望だのから始まって嵌まって行く。

俺もゲームをやっていたけど、方向性が違った感じ。R-TYPEとか一生懸命やっていたし。俺の方が低俗かも知れんな。歴史よりも現代戦の方が好きだったてのもあるが。

水納島にて。山羊。

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