弱者の戦略・5

管巻き

じゃあ、俺らの役割は?当然、そうじゃない奴が相手。そこに、楽しくやろうよ、とか、無理に決まっているだろうが。勉強、大嫌いなんだから。

そりゃあね、その学問を面白いと思わせるのが一番良いだろう。でも、これ、出来るかなあ。相当に個人の知識が深い所まであって、その沼に引きずり込めるほどの魅力がそいつにないと、ほぼ成功しないんじゃねえの、って思っている。

人生の転機を与えられるほどの人格、これ、正直厳しいかなあ。相当の人格を持った人間じゃないと無理だろうね。同じ様に楽しいと思えない、嵌らない大多数の生徒の事を考えなければ。

だからこそ、弱者の戦略が必要だと思っている。英語嫌いで構わない。でも、必要だから、最低限だけは学ぼう。英語糞くらえ、その通り、それで良い、だからこそ、こんなもんに足を引っ張られないよう、蹴散らしてやろうぜ、こう言う方法論。目標に必要だから、その最低限だけクリアしてやろうっていう考え方。

世の中には、自分が興味がなくてもやらなきゃならない事は腐る程ある。古文とか。自分では一番やりたくない古文を沢山頼まれていて、日々仕方なくやりながら、むかついている。

でも、これがニーズだから仕方ない。寧ろ、俺が一番古文を上手く教えられる気すらしている。だって、これほど憎んでいるから。嫌いな物でやりたくないと思っているから、最短距離以外を選ばない。

楽しいから回り道しながらもやろうよ!なんて言う事があり得ない。無駄話は一切しない。只管直線を走る。これこそ弱者の戦略。弱者が一番最短距離を知っている。


渡嘉敷の港。下は座間味。

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