純粋なる興味・3

管巻き

自分でもやってみようとは思わない。只、俺が今、生物学者でも医者でもないからそうなだけで、もしその道に進んでいたならば、やってみようと言う衝動は生まれていたかも知れない。

餓鬼の頃はね、好奇心の塊だから、色々やった。蜻蛉の羽を毟って見たり、飛蝗の足を捥いでみたり。蟷螂を飼って飛蝗を与えて食う様子を見たり、蟻の巣に水を掛けて見たり、蟻地獄に蟻を入れて見たり。

猫にも沢山悪戯。殺した事はないぜ。寝ている猫にそっと近づいて、どん、と押してみたり。1m位飛び上がって、本当に漫画みたいに、で、こっちがびびった。

犬掻きってあるじゃん?猫掻きはあるんだろうか。どう泳ぐのかを見たくて、手懐けた猫を学校の溜め池に投げ込んだ。走るのと同じ位の速さで泳いで外に走り去って行った。いざとなった時の動物って凄えな、って思ったよ。

餓鬼の頃の俺ですら、こんなに興味を抱えているのに、こう言うのに興味がないようじゃ、生物学や医学の世界では大成しないだろう。解剖して中を見て見たい、そう言う欲求があってこその世界の筈。

その道に俺は今いないけど、今でも好奇心は強い方なんで、動画を見て色々観察し考察はした。猫って、媚びる動物ってイメージだけど、こう言う時は、哀願ではなく、威嚇をする、と言うのは興味深かった。

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流れた跡が面白い。

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