【和食35】アメリカ文化

旧コラム

アメリカが現在世界一の大国であるのは、異文化が交差する国だからだと思っている。単に軍事力とか経済力の御蔭じゃなくて、その国の成り立ち、根本的思想、これがアメリカのエネルギーの源泉だ。

少数の先住民と大多数の移民で成り立つ国家であるアメリカでは、白人も黒人も黄色人種もいる。だが、現在でも、現状でやめておこう、こんな気は無く、どんどん移民を受け入れている。

勿論、KKKとかトランプのような、一部の民族主義的な人間による排斥ムードは多少あるけどね。それでも、主流は多様な文化を認める側であるだろう。自由の国、これを誇りに思っていないアメリカ人はいない。

多様な文化こそがアメリカ文化であり、彼らもそれを誇っているところがある。例えば、アメリカ料理って何だろうか。思い付くのは、マクドナルド、ケンタッキー、ステーキ。でもこれ、独自性、そんなにあるか?

他だと、テクスメクス料理。これはメキシコ料理をテキサス風にアレンジしたもので、沖縄でもこれを出す店は北谷などの中部にかなり多いね。結局、アメリカ料理って、こんな程度しかない。

だがこれは、アメリカ独自の料理、と考えた場合の話で、中華もイタリアンもフレンチも、和食も、皆、アメリカにはあって、アメリカ人はどれも普通に食している。つまり、これらも全てアメリカ料理と言えてしまう。

(続)

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