青の洞窟

旧コラム

前の続き。

こんな深い海でも、しばらく泳いでいると慣れる。穏やかな海だし、海面を見るといつもたくさん周りに人がいるから安心。だが、一人では来たくないな。やっぱり海に対する恐怖感はある。で、この先にある青の洞窟、どうしようか。

ここまで来たし、折角だから行こう。大体の場所の目星はついていたので、そちらへ向かう。と言うか、人の流れがそちらに向かっているのですぐにわかる。青の洞窟近辺にはボートもたくさん止まっているしね。

青の洞窟と言うが、この真栄田岬のは偽物。世界的には「青の洞窟」と言えばイタリアのカプリ島にある奴だ。だが、半没状態の海上に面した洞窟は大概似たような光景で、太陽の光が海底を反射して届く為、この青になるそうだ。

だから、日本にも各地にこれを名乗る洞窟があって、沖縄のここ、石垣島、北海道小樽、岩手にまである。別に「青の洞窟」は登録商標でもないから勝手に使って構わんだろうけど、何だかなあ、って感じはするね。

調べたら、東京中目黒まで出て来た。?どういうこと?って思ったら、冬の目黒川を彩る「青の洞窟」をイメージしたイルミネーションらしい。何か、呆れを通り越して、哀れだな。

いくら飾っても隠し切れない濁った色の鼻を劈く臭いヘドロが溜まった目黒川で、そんなもの、見たいか?青の洞窟を見たけりゃ、素直にこっちに観光に来たら?飛行機も安いよ?

(続)

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