自撮り棒は恥

旧コラム

美ら海は夕方がお勧め、の続き。

ああやって自分で自分たちを撮影して、それをネットに上げて人に見せつけることでしか、旅行している楽しみ、というか、優越感とでも呼ぶべき下衆な感情しか得られない、自分は実に貧相な人格だと白状しているのがあの棒だ。

美しいもの、面白いものを写真に撮りたい、これはわかる。だから写真自体は否定しない。だが、その景色に自分を嵌め込んで自分を撮る意味は何だ?自分の面なぞ鏡を見ればいつでも見られるのに?

旅行の記念に撮りたい、これもわからなくはない。だが、そんなのせいぜい数枚で良くないか?だったら、あんな棒を持ち運ぶ面倒さを考えれば、人に頼む方が早い、となる。

あの棒を持っている奴は自撮りが数枚どころじゃないはずだ。どこでもあれで自分を撮っている。そんなに自分が好き?ナルシストも良い所、気持ち悪いね。

これをネットに上げるのが旅行の楽しみか?そんな方向でしか旅を楽しめないのか?後で写真を見て仲間と思い出話に花を咲かせる、これもわからなくはないが、まずはその一瞬一瞬を楽しむべきだと思わないか?

折角の旅行だぜ、見るもの全てが目新しい、貴重な時間なんだよ。その時間をそんな写真に使っていて良いのか?俺が思うに、自分の頭の悪さを露呈しているのがあの棒と考えて良い。あれを持っているのは恥ずかしい。

(続)

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