宝籤売場の行列

旧コラム

宝籤は廃止すべき、の続き。

別に、必死に働け、と言っている訳じゃない。俺もろくに働いていないし。でも、何か没頭できる生産的活動がなければ人間はやっていられないのだろうとは思う。つまりは、生きがい、が見つからないと。

だから、金が降って湧いたら良いな、なんて妄想をしている人間は、終わっているな、と感じるだけ。宝籤を買う奴はまさにこの類の人間だろうから、俺はそういう目で見るよ。

もう少し軽い話に戻そうか。最初に、宝籤売場に行列ができている、って書いたけど、これ、結構不思議な話。行列ができるのは良く当たる売場。つまり、順張りだ。

相場の用語だけど、順調に上がっている銘柄を、それが続くことを期待して買うのが順張り、下がっている銘柄を、そろそろ底で反発するだろうと考えて買うのが逆張り。

つまり、宝籤では、順張りする奴が行列になるほどいるということだ。これはかなり意外。確かに、「縁起」って言葉自体が、流れに身を任せるようなもので、順張りだ。

「何か良いことが起きた、調子が良いから、また良いことがあるんじゃないか?」、これが人間の普通の感覚ではある。二度あることは三度ある、ということ。

例えば、野球でも、連勝しているチームは強いのだから、いつまでも連勝しそうな気がするし、連敗中のチームはいつまでも負けそうな気がしてくる。人間の感覚としては順張りが普通。

(続)

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