ラッキーボウルの思い出

旧コラム

奥村倒産、の続き。

このように、この台は中央デジタルが1/60でぽこぽこと当たるので飽きない。チューリップの賞球が15個なのも結構大きい。通常時も1/60で開くし、特に、権利獲得後は中央のデジタルは10倍アップなので頻繁に揃う。

よって、権利物特有の権利間の玉減りが少なくて快適。それどころか、中央デジタルががんがん当たってミニデジタルで嵌まっていたりすると、玉が増えたり。これを考慮すると3回権利で6500発ほど出る。

このラッキーボウルの3回権利のトータル確率はだいたい1/300ぐらい。一般的な3回権利は1/330で6000発なので、それより確率も出玉も優れている。よってボーダーラインが著しく低く、非常に甘いスペック、というわけ。

それ故、回った時の期待値は高い。ボーダーより2、3回転回るだけで十分な期待値が出るのでおいしい。こういうスペックが良いボーダーラインの低い台は店側の調整が難しいというのもポイント。

かなり苦心して調整しても、1、2回転の誤差は出てしまうものだ。かと言って締めすぎたら、1000円で10回も回らない、なんてなってしまう。微妙な調整が要求される、釘師の腕の見せ所。

当時のパチンコには、今のような糞みたいにというか、本当に糞して帰って来てもまだやっているような長いリーチアクションも擬似連もないからね。

1000円10回ともなれば、バチバチと硝子盤に玉の当たる音がするだけだ。こんな状況ではさすがに客も飛ぶ。なので、遊ばせつつも利益を取るという調整は非常に難しい。

(続)

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