ジュゴンとマナティー

旧コラム

前の続き。

もしこれらの基地が返還されれば、周囲にある市街地に飲みこまれ、同様に開発し尽くされ、今の自然は破壊されるだろう。つまり、米軍基地があることで開発が防がれ自然の海岸線が守られているという現実。

逆説的だが、自然を守りたいならば、むしろ基地に賛成すべきだということだ。基地の返還なぞ望むべきではない。辺野古も、キャンプシュワブがあることで自然が保護されるのだから。

第二に、よく言い訳に使われるジュゴンについての反論を。ジュゴン、海にいる哺乳類。鯨やイルカよりは象に近いらしい。 海牛目に属していて、マナティーの仲間。ジュゴンとマナティーの違いは以下の通り。

ジュゴン:尻尾が三角形。日本では沖縄の古宇利島近辺、大浦湾より北側の嘉陽海岸で見られる。海にいる。飼育が難しく、日本では三重の鳥羽水族館だけでしか見られない。

マナティー:尻尾がしゃもじ形で丸い。日本にはいない。海にも棲めるが、基本淡水にいる。三重の鳥羽水族館、沖縄の美ら海水族館、香川の新屋島水族館、静岡の熱川バナナワニ園で飼育されている。

ジュゴンは人魚伝説のモデルとも言われ、沖縄ではザンと呼ばれる。絶滅危惧種で、寿命は50~70年、体長は3m、体重450kg程度。大きいが穏やかな性格。現在の生息の北限が沖縄本島。かつては奄美などでも見られたらしい。

草食性で海藻を食うが、多少は蟹なども食うとか。偏食の為、アマモの藻場が必要。アマモというのは海藻の一種で、水の綺麗な人工物がない海岸線に生育する。

(続)

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました