損切りなんて、できると思うなよ?

旧コラム

前の続き。

当たり前だが、投資額が2倍の200万だったのなら、2倍の借金、844万。投資額が増えれば増えるほど、損をする額も倍々計算で大きくなる。

115円から139円になるまで放って置かないで、途中でロスカットして逃げればいい、というのは浅知恵。こういう暴騰暴落が起きる時には、取り引き相手が見つからない。

特にFXの場合は、株の証券取引所のようなものがある訳ではなく、業者間の取り引きなので、参加者が少なく、値がつかなくなることが多い。

つまり、売りたくても売れない、買いたくても買えない、ただ指を銜えて見ているしかない、という状況。値段がついた時には大損確定、ということが起こるわけだ。こうなってしまったら、もうどうしようもない。

今回のスイスフランについては、国の為替介入で安心感があったから、軽い気持ちで投資していた人が特に多かったはずだ。それが、突然梯子を外されたのでこんなことになった。

逆に、これで儲けた人は凄いと言うか何と言うか。国の中央銀行に逆らう投資をするわけで、今回はうまく行ったにしても、今後、どうかなあ。

こんな値動き、もちろんしょっちゅうする訳じゃない。だからこそ危険なんだよね。普段は、例えばドル/円でも、1日1円すら動かないことが多い。こんな毎日で利益を出そうと思うと、どうしても元金やレバレッジを上げないとならない。

こういう日々に慣れてきたところに、突然、どかんと、こういうことが起きる。で、元金を上積みしていたり、レバレッジを上げていたりすると、一気にやられて、借金、なんてなる。なんで、FXは絶対にやるべきじゃないね。

(続)

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