首里散歩・その4

旧コラム

そのまま登って戻る。道と呼べるような代物ではなく、軽いハイキング。足元には紫の花、赤の花が咲いていて、それが雨上がりの水滴を残して可憐に咲いている。歩くのに苦労はしたが、その甲斐はあったか。

この金城町の石畳道は、老人や子連れには厳しいだろう。靴も、スニーカーがいい。ハイヒールや革靴は避けるべき。雰囲気もあっていいんだけどねぇ。

その後首里城に。歩いたことがないところを、と思い、裏口の木曳門(こびきもん)から入る。門の入り口そばの、あこう、って木の根っこが印象的。なんか気持ち悪い木だな。

って思って、帰って調べたら、「絞め殺し木」とかいう不穏な名前が。鳥なんかによって運ばれた種が、別の木の上の方に残って、その木に絡み付くように成長するらしい。で、元の木を殺して自分が生き残ると。なるほどね、そんな雰囲気がある木だ。

門のところから展望台が見えたので、まずそちらに。「西のアザナ」という名で、高台なので周りが一望できる。こうして見ると那覇は相当に栄えている立派な町だ。この日は曇っていたが、晴れていれば気持ちいいだろうな。

そこから城の中心部の方へ。京の内ってのは儀式の場らしい。ソテツが生えていたりするのを見ると、ああ、やっぱり普通の日本の城とは違うな、と感じる。南国の城、って雰囲気。

(続)


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